爆破予告・東海大生の罪と罰/ツイッターでいたずらのつもりが…

ツイッターに東海大の爆破予告が書かれ、東海大の湘南キャンパスでは、午後の講義を休講にして学生を校外に避難させる騒ぎとなりました。

◆何があったのか?

19日午前11時10分ごろ、九州地方の女性から「ツイッターに東海大の爆破予告が書かれている」と警視庁に110番がありました。
連絡を受けた神奈川県警が威力業務妨害で捜査を開始し、東海大は全国8キャンパスで安全確認を実施しました。
特に、在校生3万人の約7割が通う神奈川県平塚市の「湘南キャンパス」では、午後の講義を休講にして学生を校外に避難させる措置を取りました。
大学側は、ツイッターの内容などから、札幌キャンパスの生物学部3年の男子学生(21)を特定。学生は「いたずらだった」と書き込みを認めているということです。
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(東海大学湘南キャンパス)

◆爆破予告・東海大生の罪と罰

学生は、ツイッターに「この時の僕はまだ知らなかった。半期留年することなんて。次週、東海大学爆破する」と書き込みました。
インターネットによる犯罪予告ということになり、威力業務妨害罪に該当します。同罪は刑法234条により3年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
似たような事件として、2008年、インターネットの掲示板に、「6月16日3時にアメリカ村で無差別○人おこします」などと書き込み、偽計業務妨害罪が成立した判例があります。
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◆まとめ

学生は「いたずらだった」と話しているようですが、確かに書き込みの内容を見ると、幼稚な冗談を言っているようにも見えます。
しかし、同じような書き込みをして、本当に犯罪を実行する人間もいます。いたずらでも大学の爆破予告を出してはいけないのです。
スマホなど、道具が便利になりすぎて、人間の意識がついていっていない、典型的なパターンだと思います。
便利な道具に振り回されないよう、使う人の高い意識が必要な時代なのです。

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