東急二子玉・専門学校生の罪と罰/線路に会社員突き落とす

2014年10月29日 午前8時15分頃、東京都世田谷区の東急田園都市線のホームで、少年が会社員を線路に突き落とす事件が起きました。
◆線路に会社員突き落とす
事件があったのは二子玉川駅上り線ホームで、川崎市の専門学校生の少年(19)が、口論になった相手の川崎市の男性会社員(53)を線路に突き落としました。
当時、上り電車がホームに接近していましたが、駅員が緊急停止ボタンを押したため、数百メートル手前で緊急停車しました。
会社員の男性は、頭に軽傷を負いましたが、命に別条はありません。少年は駅員に取り押さえられ、警視庁玉川署に殺人未遂容疑で現行犯逮捕されました。
2人は同じ上り電車に乗っていましたが、会社員のかばんが少年にあたったとして、車内で口論になり、二子玉川駅で下車していました。
いったん口論は収まりましたが、会社員がホームで電車を待っていたところ、突然、少年が背後から線路に突き落としたということです。
141029_東急二子玉駅.jpg
(事件現場)
◆専門学校生の罪と罰
専門学校生の少年は、電車が接近している線路に故意に男性を突き飛ばしました。
人を殺した者は、刑法第199条の殺人罪であり、その未遂犯は刑法第203条により罰せられます。
殺人罪は死刑または無期もしくは5年以上の懲役刑ですから、未遂犯はその範囲内で刑が科されることとなり、通常、罪が軽減されます。
さらに専門学校生は未成年なので少年法が適用となり、原則として事件は検察ではなく、家庭裁判所に送られ保護観察処分や少年院送致などが行われます。
しかし、本件の加害者は19歳と成人に近く、容疑も殺人未遂と重いので、検察官に逆送され、刑事裁判を受けさせる可能性ももあります。
◆まとめ
満員電車ではアドレナリンが過剰分泌され、「密集ストレス」という心理状況が発生し、人はイライラし怒りっぽくなるそうです。
しかし、みなさん好きで満員電車に乗っているわけではありません。「袖刷りあうも多少の縁」と思えるくらいの余裕を持ちたいですね。

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