東工大元教授の罪と罰/研究費1490万円詐取か?

2014年11月、東京工業大学の元教授が、実験に使う薬品などを購入したように装い、大学の研究費およそ1500万円をだまし取ったとして、警視庁に逮捕されました。
◆研究費1490万円詐取の疑い
詐欺の疑いで逮捕されたのは、川崎市に住む東京工業大学生命理工学研究科の元教授(67)ら4人です。
 
元教授らは、2009年1月からのおよそ1年間、実験に使う薬品などを購入したように装って架空の請求書を作り、
大学の研究費1490万円を騙し取った疑いがもたれています。
元教授は、だまし取ったお金を、自分の車の購入やクレジットカードの支払いなどに充てていたとみられ、取り調べに対し容疑を認めています。
◆東工大元教授の罪と罰
元教授は架空の請求書を作り、大学の研究費1490万円を騙し取っています。
このような行為は詐欺罪を構成し、刑法第246条第1項により10年以下の懲役となります。
他の3人が何者かわかりませんが、製薬メーカーなどが協力していたとしたら、これらの人も刑法第246条第2項により10年以下の懲役となります。
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(東京工業大学)
◆同じような事件の判決
同じような事件としては、2014年2月に判決が出た事件で、LED(発光ダイオード)の架空発注で約7000万円を山口大からだまし取った元教授の事件がありました。
この事件の被告で山口大の66歳の元教授は、納入業者の社員と共謀しLEDを発注したように見せかけ、ノートPCやデジタルカメラなどを納入させ、質で換金していました。
詐欺罪で懲役6年を求刑された元教授に対し、山口地裁は懲役2年6月の実刑判決を言い渡しました。
◆まとめ
元教授は「私はちゃんと大学には報告しています。それで私としては義務を果たしました」と説明しています。
生命理工学には通じていても、法律には詳しくないようです。説明は法廷でやってもらうのが良いでしょう。

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