高知・香南女児虐待事件【時系列まとめ②】児童相談所は対応を誤った?

高知県香南市で発生した3歳の女児虐待事件については、児童相談所が深く関わっていたことが分かっています。
今回の事件で児童相談所は対応を誤ったのでしょうか?
時系列まとめ①はこちら

児童相談所は対応を誤ったのか?

時系列で見ると、児童相談所は早い段階から危険を察知し、継続的に関わってきていることが分かります。
しかし、残念ながら児童相談所の対応にも、2点の大きな問題がありました。
(1)担当組織が代わったこと
「親子関係が改善された」の理由により、女児家族の担当組織が高知県中央児童相談所から家庭支援センターに代わりました。
その後も家庭支援センターは女児を引き続き「要保護児童」として、月1回ペースの訪問を予定していましたが、実際の回数は減少しました。
10月1日以降、職員が女児家族の元を訪れたのは2回で、香南市へ転居後の11月13日が最後だったということです。

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(2)同居の女への対応
家庭支援センターは、女児が女と同居していることを把握していましたが、職員は同居の女とは面談をしませんでした。
逆に「妹(同居の女)がしっかりしていて助けてくれる、という認識があった」と話しており、現実とは真逆の認識を持っていたことが伺えます。
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(高知県中央児童相談所・川西高志所長)

まとめ

高知県中央児童相談所・川西高志所長はメディアの取材に以下のように回答しています。
「(容疑者は)真面目にこちらの提案に対して積極的に受け入れをして、改善していこう、向上していこうという気持ちを感じることもできた」
「児童相談所としては、大丈夫とそういう判断をした」
「残念なことだと思ってるし、申し訳ないことだと思う。亡くなられた子どものご冥福を祈るばかり」
確かにこうなった以上、被害者の子どもさんのご冥福をお祈りするばかりですが、祈るばかりでなく、2度とこのような事件が起こらないよう、努力する必要があります。
高知県と高知市は、この事件の検証委員会を設置し、児童相談所の対応を検証する方針です。

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