【群馬・吉岡】24歳現役警察官の罪と刑罰/小4女児を連れ去り未遂

2015年2月18日、小学4年生の女児(10)を連れ去ろうとしたとして、群馬県警の現役警察官が逮捕されました。

小4女児を連れ去り未遂

未成年者誘拐未遂の疑いで逮捕されたのは、群馬県警渋川署 地域課の所属で吉岡町交番勤務の24歳の巡査です。
巡査は1月15日午後4時10分ごろ、自分が管轄する吉岡町内で、自宅近くにいた女児に「パパが交通事故に遭って病院に運ばれた。すぐに来てくれ」と話しかけました。
実際は、交通事故とはウソで、父親の知り合いでもありませんでした。女児を乗ってきた車で連れ去ろうとしたものと考えられます。
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(群馬県警本部)

「可愛かったので」

この日は女児が拒んだため、誘拐は未遂に終わり、女児にケガはありませんでした。また、巡査はこの日、休みでした。
狙われた女児と一緒にいた友人2人が「見たことのあるお巡りさんに似ている」と母親に告げたため、連絡を受けた県警が捜査し、巡査の関与がわかったということです。
巡査は容疑を認め、「可愛かったので仲良くなりたかった」と話しています。
なお、女児に声をかけた際、児童と父親の名前をそれぞれ言っていたことから、家族の名前を事前に調べるなど計画的に犯行に及んだと見られます。

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24歳現役警察官の罪と刑罰

巡査は10歳の好みの女児にウソをついて車に乗せ、連れ去ろうとしました。
未成年者を略取しまたは誘拐する行為は、刑法第224条の未成年者略取および誘拐罪を構成し、3ヶ月以上7年以下の懲役が科されます。
「略取」とは、暴行・脅迫などの強制的手段を使って自分の支配下に置く行為であり、「誘拐」とは、欺罔・誘惑など人に誤った判断をさせて支配下に置く行為です。
また、犯罪の実行に着手してこれを遂げなかった者は、刑法第43条によりその刑を減軽することができます。

まとめ

2015年になって2ヶ月足らずですが、大阪府警警察官が起こした殺人事件を筆頭に、不祥事の連鎖が止まりません。
群馬県警の上原健司・首席監察官は、今回の事件について「極めて遺憾。厳正に対処する」と話しました。
子どもにとって、犯罪から身を守る最後の砦が「お巡りさん」なのです。お巡りさんを信じられなくなったら、子どもたちは何を信じたら良いのでしょうか?
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