菓子パンにアリの死骸を混入させた四国シキシマパンの問題点とは?

2015年2月15日、愛媛県松山市のスーパーで販売された菓子パンに、虫のような物が混入する事件が発生しました。

菓子パンにアリの死骸が混入

虫のような物が入っていたのは、敷島製パングループの四国シキシマパンが製造した「ホイップメロンパンチーズクリーム」です。
2月15日、松山市内にあるスーパーでこのパンを購入した客が、子供に食べさせようとした際に発見し、メーカーに連絡して問題が発覚しました。
2月18日、メーカーが客の自宅を訪問し商品を回収して調べたところ、混入していたのはアリの死骸と見られ、保健所に連絡しました。
この事件に対する四国シキシマパンの対応には以下の問題点があると思います。
150219_敷島製パン・アリ混入.jpg
(アリが混入したパン)

四国シキシマパンの問題点とは?

四国シキシマパン広報部では、「すでに開封されているため、どこで虫が入ったのか特定できない。これ以外に、同様の報告は入っていない(一部略)」としています。
まるで、自社の責任ではないと言っているようです。確かに、開封されていたからには、開封後に何者かが異物を混入させた可能性もあるでしょう。
しかし、メロンパンを開封したであろう購入客は、「見てみるとパンの表面に虫が埋まっている状態でびっくりした」と話しているのです。
顧客の言を信じるのならば、工場内にアリが侵入し、パンに混入しているのです。その可能性がある以上、工場を点検すべきではないでしょうか。

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回収までに3日間

また、顧客が混入を発見したのが2月15日で、メーカーが製品を回収したのは2月18日です。
顧客がすぐにメーカーに連絡したと仮定すると、回収までに3日間という時間をロスしています。
敷島製パングループは、WEBサイト上で品質保証体制について以下のように記載しています。
「毎日食べるものだけに、製品の成分や食べ方などお客さまの関心は高く、数多く寄せられるお問合せやご意見のひとつひとつを大切にし、これからも、お客さまの立場にたって安心でわかりやすい表示や積極的な情報の開示に努めていきます。」
前述の広報部のコメントや、問題に対応するスピードを見る限り、同社の品質保証体制は机上の空論となっている実態が透けて見えてくるようです。

まとめ

マクドナルド混入問題などでも指摘された通り、食品への異物混入は一定の確率で発生する物であり、それを一つ一つ論えば、食品を取り扱う企業はなくなってしまうでしょう。
しかし、本当にリスクがある事象に対応する体制は必要です。
リスクがあるかどうかを判断するまでは、真摯に迅速に対応すべきではないでしょうか?
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