【広島・殺人】路上で笑いながら弟を数十カ所刺した73歳男の罪と罰

2015年5月13日の夜、広島市内の路上で、男性の胸など数十カ所を刺した男が逮捕されました。

◆広島駅近くで殺人事件

殺人未遂の疑いで広島東警察署に逮捕されたのは、広島市東区に住む73歳の無職の男です。
男は5月13日午後9時5分ごろ、広島市東区の路上で、包丁で60代の男性の腹や胸など数十カ所を刺して、殺害しようとした疑いが持たれています。
男は、被害男性のことを「自分の弟だ」と話し、「刺していない」と容疑を否認していますが、事件前に2人が口論しているのが目撃されています。

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◆弟を数十カ所刺した73歳男の罪と罰

男は包丁で、弟と称する60代の男性の腹や胸など数十カ所を刺して、殺害しようとした疑いが持たれています。
人の生命を奪う行為は、刑法第199条の殺人罪を構成し、法定刑は死刑または無期もしくは5年以上(20年以下)の懲役が科せられます。
被害者が死亡しなかった場合は、刑法第203条の殺人未遂罪となりますが、今回の被害者は病院で死亡が確認されており、警察は、容疑を殺人未遂から殺人に切り替えて調べる方針です。

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◆過去の類似事件の判決

過去の類似した事件としては、2012年に東京都墨田区で発生した殺人事件が上げられます。
この事件で53歳の元弁護士の男は、実の兄の頭を鈍器で殴ったり、刃物のようなもので首を切ったりして死亡させ、依頼者から預かった和解金など約410万円を横領したとされました。
元弁護士はと無罪を主張しましたが、東京地裁は犯行を認定し、「着ていた服を処分するなど徹底した証拠隠蔽工作をした上、反省も見られない」と糾弾しました。
判決は、懲役22年の求刑に対し、懲役14年の実刑判決を言い渡しました。

◆なぜ?「笑いながら」「数十カ所刺した」

今回の広島の事件は、目撃者の話によると、男は「笑いながら」弟の頭部や腹部などを数十カ所刺していたということです。
相当な恨みでもあったのでしょうか?それとも、認知症など異常を来していたのでしょうか?
高齢の兄弟の間に、一体何が起こったのか。これから本格的な高齢社会を迎える日本において、今回の事件を「単なる家族間の揉め事」として片づけてはならないと思います。
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