【愛知・刈谷】集団暴行《なぜ?》加害少年らの行動で感じた疑問

愛知県刈谷市で発生した集団暴行事件では、被害生徒が遺体で発見され、最悪の展開となってしまいました。

◆愛知刈谷・集団暴行事件

この事件は、愛知県刈谷市の逢妻(あいづま)川で、高校1年の男子生徒(15)が、交際相手をめぐって少年3人とトラブルになったものです。
少年3人は、男子生徒の腹を蹴るなどの暴行を加えた後、「川に入って対岸まで行き、戻ってきたら許す」と言い、川に入った男子生徒はそのまま行方不明になっていました。
逮捕された少年らは地元では有名なヤンキーで、事件の1ヶ月前にも交際相手を巡りトラブルになっていました。

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◆加害少年らの行動で感じた疑問

加害少年らは、川に入る前に衣服を脱ごうとする男子生徒に対し「脱がなくていい」と制止していたそうです。
通常の衣服を身につけている状態で泳ごうとすると、服が水中で広がってしまうため水の抵抗が大きくなり、体力をいちじるしく消耗します。
水着を着用した泳法と通常の衣服の泳法はまったく別の技能とされ、たとえ水着で泳ぐことが得意な人でも、通常の衣服で泳ぐとすぐに筋力を使い果たし、力尽きて溺れてしまうのです。

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◆なぜ、衣服を脱ぐのを制止したのか?

上記の危険があるにも関わらず、なぜ少年らは、男子生徒が衣服を脱ぐのを制止したのでしょうか?
それは、加害者の少年らは14歳~16歳という年齢であり、社会経験も限られているため、おそらく衣服で泳ぐ危険性を知らなかったのでしょう。
逮捕された少年のうち2人は濡れた状態だったといい、想定外に男子生徒が溺れたため、慌てて救助に向かった光景が目に浮かびます。

◆大人たちが知らない事情

多くの大人たちは以上のように考えるのではないでしょうか。しかし、大人たちが知らない事情も存在します。
1993年(平成5年)に当時の文部省は「児童生徒に着衣したままでの水泳を体験させることは有意義なこと」という方針を出して、着衣水泳の学校教育への導入が始まりました。
これを受けて最近の小学校などでは、体育の授業などで着衣水泳の指導を行うところが増えており、通常衣服で水に入る事の危険性も教えているのです。

◆まとめ~愛知刈谷・集団暴行事件の疑問~

愛知県でも同様の取り組みは行われているようです。加害少年達は、通常衣服で泳ぐことの危険性を知っていたのではないでしょうか?
仮にそうだとしたら、男子生徒が衣服を脱ぐのを制止する行為は悪質です。
未必の故意による殺人罪・・・までは難しいかもしれませんが、保護処分や刑を決定するうえで、その悪質性は考慮されるべきでしょう。
真実が、捜査や裁判の過程で明らかにされることを願います。
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コメント

  1. 川崎鶴見 より:

    河内長野格闘技事件についてもお願いします

  2. トンボ より:

    河内長野の事件は、19歳の同級生2人が、別の同級生に格闘技と称して激しい暴行を加えた事件です。
    昔だったら、小学校か中学校の教室で行われた遊びですが、体力のある19歳が屋外でやると、こういう結果になってしまうのでしょう。
    大人も含めた精神年齢の低年齢化が招いた事件だと思います。

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