相模原殺傷事件の犯人・障害者施設を刃物で襲った26歳男の罪と罰

2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者福祉施設「津久井やまゆり園」を刃物で襲った男が逮捕されました。



◆相模原殺傷事件の犯人

殺人未遂と建造物侵入の疑いで緊急逮捕されたのは、26歳の男で、警察の取り調べに対し「施設の元職員」と話しています。
男は、26日午前2時50分ごろ、相模原市緑区の障碍者福祉施設「津久井やまゆり園」に刃物を持って侵入し、入所者を襲った疑いがもたれています。
入所者は19人が心肺停止の状態で、20人が重傷を負っているということです。
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《イメージ画像》

◆障害者施設を刃物で襲った26歳男の罪と罰

男は、39人にものぼる入所者に刃物で襲いかかっており、殺意は明らかといえるでしょう。
人の生命を奪う行為は、刑法第199条の「殺人罪」を構成します。
法定刑は死刑、または無期懲役、もしくは5年以上(20年以内)の懲役です。
「殺人」は未遂の場合でも、刑法第203条により罰せられます。
その場合の法定刑は、「殺人罪」と同じですが、未遂は刑法第43条により、その刑を減軽することができます。



◆過去のよく似た事件

この事件をきいて、多くの人が思い出したのは「池田小学校事件」でしょう。
池田小事件は、2001年6月、大阪府池田市の小学校を、当時37歳の男が刃物で襲った事件です。
この事件で、8名の児童が犠牲となったほか、教師を含む15名が重軽傷を負いました。
男は犯行動機について、「世の中、勉強だけちゃうぞ、と一撃を与えたかった」と供述しています。
男は法廷でも反省の姿勢をまったく見せず、2004年に異例の速さで死刑が執行されました。

◆まとめ

今回の相模原の事件、被害者の状態は不明ですが、多くの犠牲者が出る可能性があります。
26歳の刃物男は「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の供述をしているという事です。
どんな理由があったとしても、弱者に害を加える行為に、正当性はありません。
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