多田修平選手の登場で、「9秒台の夢」が一気にヒートアップする男子短距離界。
2017年現在で、男子短距離界を代表する5人のプロフィールを比較して、9秒台一番乗りを予想しました。
◆ベストタイムは桐生祥秀選手
5人をタイムで並べるとこんな感じになります。
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| ベスト | 追い参 |
1 | 桐生祥秀 | 10秒01 | 9秒87w |
2 | 山縣亮太 | 10秒03 |
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3 | 多田修平 | 10秒08 | 9秒94w |
4 | ケンブリッジ飛鳥 | 10秒10 | 9秒98w |
5 | サニブラウン・ハキーム | 10秒18 |
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9秒台にもっとも近いのは、桐生祥秀選手ということになりますね。
そして、追い風参考記録ながらすでに9秒台を実現しているのは3人。
その中でも桐生選手は最速であり、「ジェット桐生」が9秒台到達の最右翼であることは間違いありません。
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◆勢いでは多田修平選手
5人をベストタイムの更新時期で並べるとこんな感じ。
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| ベスト | 更新時期 | 追い参 |
1 | 多田修平 | 10秒08 | 2017年6月10日 | 9秒94w |
2 | サニブラウン・ハキー | 10秒18 | 2017年4月14日 |
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3 | 山縣亮太 | 10秒03 | 2016年9月25日 |
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4 | ケンブリッジ飛鳥 | 10秒10 | 2016年5月21日 | 9秒98w |
5 | 桐生祥秀 | 10秒01 | 2013年4月29日 | 9秒87w |
多田選手とサニブラウン選手は、2017年にベストを更新しているので、勢いがあると言えますね。
なかでも多田選手は、2017年6月10日に追い風参考ながら9秒台を体感し、決勝では自己記録を0秒14短縮。
「9秒台」を期待されてプレッシャーが掛かる他の選手を横目に、勢いで9秒台に突入していまいそうです。
ちなみに桐生選手は、ベストタイムの記録時期が古いですが、2016年6月11日にもタイ記録(10秒01)を出しています。
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◆実質記録(無風換算)では山縣亮太選手
5人の記録を無風換算で並べるとこのようになります。
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| ベスト | 風速 | 無風換算 |
1 | 山縣亮太 | 10秒03 | (+0.5m) | 10秒05 |
1 | 桐生祥秀 | 10秒01 | (+0.9m) | 10秒05 |
3 | ケンブリッジ飛鳥 | 10秒10 | (+0.7m) | 10秒13 |
4 | 多田修平 | 10秒08 | (+1.9m) | 10秒17 |
5 | サニブラウン・ハキーム | 10秒18 | (+1.8m) | 10秒27 |
短距離走は風の影響があり、大ざっぱに言うと、風速0.1mで0.05秒くらいのタイム差があります。
この風の影響を取り除いた「無風換算」の記録が、ある意味真の実力とも言えるでしょう。
無風換算で見ると、山縣亮太選手と桐生選手が10秒05で並ぶことになります。
中でも山縣選手は、スタートからしっかりとレースを組み立てられる「巧者」であり、9秒台に届く実力は十分です。
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◆スペックではケンブリッジ飛鳥選手
BMIを基準に、5人をランキングすると、以下のようになります。
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| 身長 | 体重 | BMI | ベスト |
1 | ケンブリッジ飛鳥 | 180 | 76 | 23.46 | 10秒10 |
2 | 山縣亮太 | 177 | 70 | 22.34 | 10秒03 |
3 | 桐生祥秀 | 175 | 68 | 22.20 | 10秒01 |
4 | 多田修平 | 176 | 68 | 21.95 | 10秒08 |
5 | サニブラウン・ハキーム | 188 | 74 | 20.94 | 10秒18 |
本当は各選手の筋肉量データで比較したいのですが、そんなデータはなかったので、BMIで見ていきます。
BMIは肥満度を測る基準ですが、このレベルの選手に肥満はいないため、便宜的にBMIが高い=筋肉量が高いと見ることとします。
そして、5人の中でもっともBMIが高いのが、ケンブリッジ飛鳥選手。
見た目にも一番マッチョであり、体脂肪率は4.4%なので、身体的スペックが一番であることは間違いありません。
父親がジャマイカ出身というところで、DNA的にも一番9秒台に近いのかもしれませんね。
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◆将来性ではサニブラウン・ハキーム選手
最後に、生年月日で若い順のランキングです。
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| 生年月日 | 年齢 | ベスト |
1 | サニブラウン・ハキーム | 1999年3月6日 | 18歳 | 10秒18 |
2 | 多田修平 | 1996年6月24日 | 20歳 | 10秒08 |
3 | 桐生祥秀 | 1995年12月15日 | 21歳 | 10秒01 |
4 | ケンブリッジ飛鳥 | 1993年5月31日 | 24歳 | 10秒10 |
5 | 山縣亮太 | 1992年6月10日 | 24歳 | 10秒03 |
サニブラウン選手、18歳とダントツの若さ!
東京オリンピックの年でも21歳ですね。
身長も188cmと一番高く、これから身体ができていけば、一番将来性が楽しみな選手です。
他の選手が近いうちに9秒台を達成しなければ、「日本人初」はサニブラウン選手のものとなるでしょう。
父親はガーナ人でサッカー経験者、母親は日本人でハードルのインターハイ選手。
スポーツ選手は母親の影響が大きいとも言われますので、DNA的にも恵まれているのかもしれません。
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◆まとめ
そういうわけで、5人の選手が9秒台に突入する可能性を、色んな切り口から見てきました。
ちなみに、5人には共通点も多く、サッカー経験者が多いこと(多田選手は不明)。
それと、西日本地区の出身が多いこと(ケンブリッジ選手はジャマイカ出身)などがあげられます。
これらは直接、短距離能力とは関係しないのかもしれませんが、リレーなどでは共通性は大切かもしれません。
これまで、世界とは距離があった日本短距離界に、新しい風が吹こうとしています――。
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